花咲くいろは

大変な旅館の仕事はやりたくない結名。
一緒に旅館で働ける相手じゃないと結婚はできないと言う洋輔。
緒花のようなヤツがいいとつぶやく洋輔の言葉に、結名の心が揺れ動く。
大ピンチの旅館福洋を助けるために立ち上がる3人。
結名の許嫁である洋輔は旅館福洋の跡取り息子。
一緒に旅館を盛り上げていこうと結名に言うが、結名の答えは・・・?
花咲くいろは後半で一番好きなエピソードは、ふくや旅館の孫娘、結名の話。
自由気ままに好きなことだけをやっていたい結名。
花咲くいろはの前半は、徹と民子を応援する緒花、徹へ恋心を抱く民子、仕事に熱い徹。
この真っ直ぐな3人の物語だと自分は思う。
もう、ずっと号泣しっぱなしだった・・・。
緒花だけが引き止めに来たことに何かを思う徹。
徹はそんな緒花に特別な気持ちを抱くようになるが、作中ではそれを「好き」とは表現しない。
民子はまたこの徹の気持ちに気付き、緒花に対してよりキツく当たるようになる。
緒花には好きな男の子がいるので、徹に対してそういう感情は一切ない。
むしろ、徹が緒花を好きかどうかも分からない。
それは観た者がどう感じ取るか、なのだと思う。
というか、気持ちを伝えられない民子ではあるが、その言動や振る舞いからバレバレ。
喜翆荘の皆は民子の気持ちは知っている。ただ一人、徹を除いてだが。
この徹の鈍感さもいい味を出している。
民子の気持ちを知っている緒花はただ一人、徹を取り戻すためにふくや旅館へと走る。
しかし、引き抜きと言うのは次郎丸の勝手な妄想だった!?
板前の徹に片思いをしている民子。徹がふくや旅館に引き抜きされると聞いて悩む。
気持ちを伝えたくても伝えられない。そんな民子の心の葛藤が涙を誘う。
自分は号泣してました。
緒花を取り囲む個性豊かなキャラクターたちとの日常が描かれていく。
緒花の登場で、喜翆荘の日常は今までとはまったく違ったものへと変わっていく。
喜翆荘に到着して早々、板前見習いの民子に「死ね」を頂き、戸惑う緒花。
この作品は、緒花と民子のゴタゴタを中心に進むと言ってもいいかもしれない。
能天気な緒花と気難しい民子、徐々に気を許す関係になっていく・・・はず?
わりと現実的な考え方をする緒花は、特に夜逃げに関して動揺する気配もなく、
むしろ楽しんでいる。
突然、母親のカレシが押しかけてきて、夜逃げをすることになった緒花。
という、なかなか突拍子もない始まり。
原作:P.A.WORKS
監督:安藤真裕
シリーズ構成:岡田麿里
キャラクター原案:岸田メル
キャラクターデザイン・総作画監督:関口可奈味
メインアニメーター:石井百合子
美術監督:東地和生
色彩設計:井上佳津枝
撮影監督:並木 智
3D監督:山崎嘉雅
編集:高橋 歩
音響監督:明田川仁
音楽:浜口史郎
音楽制作:ランティス
製作:花いろ旅館組合
後半の物語にもいくつかテーマが存在するが、やはり自分は結名のエピソードが好き。
普段はちゃらんぽらんな結名が、緒花や洋輔と関わることで自分の生きる道を見出す。
一見行き当たりばったりで生きているようで、実は自分の意志がしっかりとあり、
仕事に対しての考え方に結論を出す。
このエピソードを観るまでは天真爛漫なかわいいキャラ程度の印象だったのに、
視聴後はすっかりこのキャラが好きになってしまった。

花咲くいろはに登場するキャラたちは皆個性豊かで親しみやすい。
その中でも、やっぱり結名が一番好きだな。

とにかく、この作品にはいろいろと心打たれる部分がある。
一度は観てほしい作品だ。

※個人的な感想なので、観る人によってはまったく違う印象があるかもしれないね。
 なので、自分で判断してください。
洋輔の仕事を手伝った結名の中で何かが変わっていく。
このエピソードの一番の注目ポイントはここにあり!
団体客が宿泊する中、洋輔の厳しい指導にバイトの中居が辞めてしまうという問題が発生。
結名は、好きじゃないとこの仕事は続けられないよという。
そして、自分のやりたいことの中に、旅館の仕事はないという結名。
それが昨晩の洋輔への答えだという。
突然の夜逃げ、突然の告白、そして突然の別れ――。
今までとは違う自分になりたかったという夢は、急に現実となりました。
私、松前緒花の平凡な日常は1日にしてドラマチックな展開を迎えたのです。
通い慣れた、それでいてあまり愛着のない街を出て、
話したことや会ったこともない祖母の元で暮らすのです。
大正浪漫あふれる温泉旅館・喜翆荘(きっすいそう)。
そこで出会う人たち。花の芽が地上に出て新たな世界を知るように、
私も、今までとはまったく違う、新しい生活を始めます。それは辛いことかもしれません。
でも、めげても、くじけても、泣きじゃくっても明日は来るんです。
だからこそ私は頑張りたいんです、そして輝きたいんです。
太陽に導かれるよう咲く花のようにいつか大輪の花を咲かせられるように……。

しかし、夜逃げに子供は連れていけないと言われ、緒花は祖母の経営する旅館「喜翆荘」
でお世話になることに。
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